FL Studio ショートカット一覧|実用80個をレベル別完全網羅

「FL Studioのショートカットを全部覚えなきゃ」と思っていませんか?

FL歴10年以上の私が断言しますが、ショートカットは必須ではありません。

FL Studioはもともと直感的に使えるので、知らなくても曲は作れます。
ただ、塵も積もれば山となる系のショートカットはじわじわ効いてきます。

この記事では、入門者から上級者まで5段階のフェーズに分けて、「本当に使う約80個」を厳選しています。
自分のフェーズに合わせて、少しずつ身に付けていってください。

目次

使う前に知っておきたい注意事項

ショートカットを試す前に、この2点を確認してください。

ショートカットが効かないときの主な原因

バージョンによる仕様変更:
バージョンアップにより動作が変わる場合があります。

日本語入力の干渉:
日本語入力がオンになっていると、ショートカットがFL Studioに届かず反応しないことがあります。反応しない場合は日本語入力をオフにして英数入力の状態にしてください(Windows:タスクバーの入力モードを「A(英数)」に切り替え/Mac:メニューバー右上の入力ソースを「ABC」に切り替え)。

Typing keyboard to piano がオンになっている:
「Typing keyboard to piano(パソコン鍵盤)」がオンになっていると、キーボード入力がピアノ演奏用として優先され、一部のショートカットが反応しなくなることがあります。ショートカットが効かない場合は、画面上部のキーボードアイコンをクリックするか、Ctrl+T を押してオフにしてください。

・その他の環境依存:
OS・キーボードの種類・使用環境によって挙動が異なる場合があります。

この記事の表記について

ショートカットはWindows・Mac両対応で記載しています。

  • Windows:Ctrl / Alt
  • Mac:Cmd(⌘)/ Opt(⌥)

自分のフェーズを確認しよう

まず今の自分がどのフェーズかを確認してください。該当するフェーズのショートカットだけ読めばOKです。

・FL Studioを触り始めて間もない → フェーズ1へ
・簡単なビートやメロディは作れるが、マウス操作が多い → フェーズ2へ
・曲の形は作れる。もっと作業を速くしたい → フェーズ3へ
・ミックスや書き出しまで一通りできる → フェーズ4へ
・中級者以上。マニアックなショートカットも知りたい → フェーズ5へ

フェーズ1|入門者が最初に覚える10個

「他は見なくていい。これだけで最初の1ヶ月乗り切れます。」

FL Studioを開いたばかりの頃は、ショートカットより操作に慣れることの方が大切です。まずはこの10個だけ。覚えようとするのではなく、使いながら自然に身につけていきましょう。

グローバル(どの画面でも使える)

スクロールできます
操作WindowsMac
再生 / 停止SpaceSpace
元に戻すCtrl+ZCmd+Z
やり直すCtrl+YCmd+Opt+Z ※1
上書き保存Ctrl+SCmd+S
パターン/ソングモード切替LL ※2
主要ウィンドウを開くF5 / F6 / F7 / F9F5 / F6 / F7 / F9 ※3

※1 MacではCtrl+Yは動作しない。Cmd+Opt+Zが正解
※2 パターンモード=1つのパターンをループ再生。ソングモード=プレイリスト全体を再生。Lキーで切り替え
※3 F5:Playlist/F6:チャンネルラック/F7:Piano Roll/F9:Mixer

プレイリスト

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操作WindowsMac
選択範囲を右に複製Ctrl+BCmd+B
選択を削除Deletefn+Delete ※4

※4 MacBookにはDeleteキーがなくBackspaceのみ。fn+Deleteで代替

ピアノロール

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操作WindowsMac
描画ツール(ノート入力)BB
選択ツールEE

Ctrl+B(Cmd+B)は最初に覚えてほしい1本。
パターンをどんどん複製できて、曲の展開を作るのが一気に楽になります。

フェーズ2|初級者が次に覚える21個

「曲の形が作れるようになったら追加していく。」

プレイリストでパターンを並べたり、ピアノロールでメロディを打ち込んだりする操作が増えてくるフェーズです。マウスを持つ回数を減らすことを意識してみましょう。

グローバル

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操作WindowsMac
録音オン/オフRR
名前をつけて保存Ctrl+Shift+SCmd+Shift+S
パターン名変更F2F2
新規パターン作成F4F4

プレイリスト

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操作WindowsMac
全選択Ctrl+ACmd+A
コピー/貼り付け/切り取りCtrl+C / V / XCmd+C / V / X
範囲選択(ツール切替不要)Ctrl+左クリックドラッグCmd+左クリックドラッグ
画面をつかんで移動Middle クリック+ドラッグMiddle クリック+ドラッグ ※5
スナップ無視で自由移動Alt+ドラッグOpt+ドラッグ ※6
横ズームCtrl+スクロールCmd+スクロール
ズームプリセット1〜4キー1〜4キー ※7

※5 マウスのホイールボタンを押し込んでそのままドラッグ。トラックパッドでは使用不可
※6 スナップとは、クリップやノートが一定の間隔(グリッド)に吸い付く機能。Optを押しながらドラッグするとこれを一時的に無効化できる
※7 1:ズームアウト大 / 2:中 / 3:ズームイン / 4:全体表示

ピアノロール

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操作WindowsMac
ノートを半音上下↑↓Shift+↑↓ ※8
1オクターブ上下Ctrl+↑↓Cmd+↑↓
ノートを左右に移動(スナップ単位)←→Shift+←→ ※8
全ノート選択Ctrl+ACmd+A
選択解除Ctrl+DCmd+D
選択ノートを反復複製Ctrl+BCmd+B
選択ノート削除Deletefn+Delete ※4

※8 Macでは矢印キー単体はビュー移動になるため、Shiftを噛ませるのが基本。「移動にはShiftを一緒に押す」と覚えておくと安全

チャンネルラック

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操作WindowsMac
選択チャンネルを空きミキサーへルーティングCtrl+LCmd+L ※9
チャンネルをクローン(音源ごと複製)Alt+COpt+C
チャンネルを削除Alt+DeleteOpt+fn+Delete ※4

※9 ルーティングとは、チャンネルラックの音源をミキサーに送る接続のこと。これをしないとミキサーで音量・エフェクトの調整ができない

コラム|ショートカットとの正しい距離感

正直に言うと、ショートカットは必須ではありません。FL Studioはもともと直感的に使えるよう設計されているので、知らなくても曲は作れます。

ただ、Ctrl+B(パターンの複製)やCtrl+L(ミキサーへの自動割り当て)のように、毎日使う操作がキー1つで終わるショートカットは、じわじわと効いてきます。1回の時短は数秒でも、1曲作る間に何十回と繰り返せば、体感できるレベルで変わります。

DTMにはショートカット以外にやるべきことがたくさんあります。この記事は辞書として使ってください。気になったものだけ、少しずつ取り入れていくのがちょうどいいペースです。

フェーズ3|脱初心者が覚える28個

「ここから『作業が速い人』になれる。」

ここまで覚えると、一般的なFL Studio解説動画を出している人よりショートカットを使いこなしているラインに到達します。焦らず少しずつ。

グローバル

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操作WindowsMac
プラグインウィンドウのみ閉じるAlt+F12Opt+F12 ※10
ブラウザ表示/非表示Alt+F8Opt+F8
すべての音を強制停止Ctrl+HCmd+H ※11

※10 Playlist・Piano Roll・Mixerは残り、シンセやエフェクトのプラグインウィンドウだけを閉じる。F12(全ウィンドウを閉じる)とは別のショートカット
※11 スペースキーで止まらない音が鳴り続けてしまったとき(ハングノート)に使う。再生停止とは別の機能

チャンネルラック

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操作WindowsMac
フィルターグループを作成Alt+GOpt+G ※12
チャンネルグループを切替Page Up / DownPage Up / Down
チャンネルの並び替えAlt+↑↓Opt+↑↓

※12 チャンネルラック上部のドロップダウンでグループを絞り込み表示できる機能。大規模プロジェクトで楽器を種類別に整理するときに便利

プレイリスト

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操作WindowsMac
同じソースのクリップを全選択Shift+CShift+C
クリップをグループ化(リンクして一緒に動かす)Shift+GShift+G ※13
クリップグループを解除Alt+GOpt+G
複数クリップを統合Ctrl+GCmd+G ※13
クリップをミュート①Alt+クリック ②Tキー→クリック①Opt+クリック ②Tキー→クリック ※14
タイムマーカーを追加Ctrl+TCmd+T

※13 Shift+Gは見た目はバラバラのまま選択・移動・削除が連動するグループ化。Ctrl+Gはクリップそのものを1つに統合する操作で別物
※14 ①はショートカット派向け。Macで①が効かない環境では②のTキーでミュートツールに切り替えてからクリックする方法が確実

ピアノロール

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操作WindowsMac
カットツールCC
ノートをコピーしながら移動Shift+ドラッグShift+ドラッグ
選択を反転Shift+IShift+I
選択ノートをグループ化Shift+GShift+G
グループ解除Opt+GOpt+G
選択ノートをスナップ値に揃えて短くするShift+DShift+D ※15
クオンタイズ(ダイアログ)Alt+QOpt+Q ※16
クイッククオンタイズ(即時)Ctrl+QCmd+Q
ストラムAlt+SOpt+S ※17
ランダマイズAlt+ROpt+R ※18
チョップ(ノート分割・ダイアログ)Alt+UOpt+U ※19
クイックチョップ(即時)Ctrl+UCmd+U
レガートAlt+LOpt+L ※20
ゴーストノート表示切替Alt+VOpt+V ※21
ベロシティスケーリングAlt+XOpt+X ※22

※15 「隙間を埋める」ではなく、ノートを現在のスナップ値の長さに揃えて短くする操作。隙間を埋めたい場合はAlt+L(レガート)を使う
※16 クオンタイズとは、ノートの位置を指定したグリッドに自動で整列させる機能。ダイアログ版はスイングやグルーブも設定できる
※17 コードの音を時間差でずらしてギターのストロークのような生演奏感を出す機能
※18 ベロシティ(音の強弱)などをランダムに変化させて人間味を加える機能
※19 選択したノートを均等に分割する機能。ハイハットロールなどを素早く作るときに便利
※20 選択したノートの長さを、次のノートが始まる直前まで自動で伸ばす機能。コード系の音を滑らかにつなげるときに使う
※21 ゴーストノートとは、別パターンのノートをピアノロール上に薄く表示する機能。コード進行を確認しながら別パートを打ち込むときに便利
※22 ベロシティとは音の強弱のこと。選択したノート全体のベロシティを比率でまとめてスケーリングできる

ブラウザ

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操作WindowsMac
ブラウザ内検索Ctrl+FCmd+F
サンプルを順送りで差し替え試聴Shift+↑↓Shift+↑↓ ※23
1つ上の階層に戻るBackspaceBackspace
全フォルダを折りたたむCtrl+↑Cmd+↑
サンプルをカーソル位置から試聴Alt+クリックOpt+クリック

※23 読み込み先チャンネルを固定したまま、サンプルを上下に切り替えながら試聴できる。気に入ったものが見つかったらEnterでロード

Alt+Q/S/R/Uの4つは、打ち込みに人間味を加えるショートカット群です。特にAlt+Sのストラムはコード打ち込みが一気に生き生きします。慣れてきたら積極的に試してみてください。

フェーズ4|中級者が覚える14個

「ミックスと書き出しまで速くなる。」

ここまで覚えると、ミックスや書き出しの操作が少し楽になり、仕上げ作業がスムーズに進めやすくなります。

ミキサー操作

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操作WindowsMac
選択トラックをソロSS ※24
トラック+リンクトラックをまとめてソロAlt+SOpt+S
トラック名と色を変更F2F2
複数トラック選択Ctrl+ドラッグCmd+ドラッグ
個別トラック選択追加/解除Ctrl+Shift+クリックCmd+Shift+クリック
サイドチェインルーティングShift+ルーティング矢印クリックShift+ルーティング矢印クリック ※25

※24 ソロとは、そのトラックだけを鳴らして他をミュートする機能。ミックス確認時に使う
※25 サイドチェインとは、あるトラックの音量を別トラックの信号で動かすミックス技法。キックに合わせてベースを動かすポンピング効果などに使う

バウンス・コンソリデート

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操作WindowsMac
録音アーム済みトラックをPlaylistにオーディオとして書き出すAlt+ROpt+R ※26
選択クリップをオーディオにコンソリデートCtrl+Alt+CCmd+Opt+C ※27

※26 事前にミキサーの録音ボタン(Diskアイコン)をオンにしておく必要あり。CPU負荷の高いプラグインをオーディオ化して軽量化するときに使う
※27 コンソリデートとは、MIDIパターンや複数クリップをひとつのオーディオファイルにまとめる操作のこと

レンダリング・書き出し

スクロールできます
操作WindowsMac
レンダリングダイアログを開くCtrl+RCmd+R
直前設定でクイックレンダーCtrl+Shift+RCmd+Shift+R

プレイリスト応用

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操作WindowsMac
マーカーへ瞬間ジャンプNumPad 1〜9NumPad 1〜9 ※28
マーカー位置から再生Ctrl+NumPad 1〜9Cmd+NumPad 1〜9 ※28
現在のパターンを削除(※誤操作注意)Ctrl+Shift+DeleteCmd+Shift+fn+Delete
クリップのスタート位置をクオンタイズShift+QShift+Q

※28 テンキーなしでは使用不可。外付けテンキーが必要

フェーズ5|上級者向け7個

「知っていると得をする。」

スクロールできます
操作WindowsMac備考
録音し忘れた演奏をMIDIに救出Tools→Dump score log同左ショートカットなし。Toolsメニューから呼び出す。録音ボタンを押し忘れても直前の演奏を遡ってMIDIに書き出せる
ゴーストノートの楽器のピアノロールへジャンプゴーストノートをダブル右クリック同左Opt+Vでゴーストノート表示後に使用
ウィンドウ間フォーカス切替Tab / Shift+TabTab / Shift+Tab
ツールを順送りで切替(Playlist)右クリック+ホイール右クリック+ホイールマウスのみ
ノートをプレビュー再生Alt+右クリック(ノート)Opt+右クリック
アレンジ全体が見えるようズームアウトCtrl+右クリック(Playlist空白)Cmd+右クリック
チャンネルをスクロールで並び替えShift+ホイールShift+ホイール

FL Studio 2026での変更点:ピアノロール左上のツールメニューアイコンを右クリックすると「Chord Progression Tool」、中クリックすると「Riff Machine」が開くようになりました。

公式ショートカット一覧(FL Studio公式)

ショートカットの全体像を確認したい場合は、Image-Lineが公開しているFL Studio公式ショートカット一覧も参考にしてください。

Keyboard & Mouse Shortcuts

なお、本記事では公式ページに掲載されていないショートカットや操作方法もあわせて紹介しました。

よくある質問

ショートカットを押しても反応しません。なぜですか?

最も多い原因は「日本語入力」または「Typing keyboard to piano」の設定です。

日本語入力がオンになっていると、ショートカットが反応しないことがあります。英数入力の状態に切り替えてから試してください(Windows:「A(英数)」/Mac:「ABC」)。また、Typing keyboard to piano(パソコン鍵盤)がオンになっている場合も、一部のショートカットが反応しなくなります。画面上部のキーボードアイコン、または Ctrl+T でオフにしてください。

FL Studioのショートカットは全部覚えないといけませんか?

覚える必要はありません。自分の制作スタイルでよく使う操作から少しずつ身につけていくのが一番です。

MacとWindowsでショートカットは違いますか?

基本的にCtrlはCmd、AltはOptに対応しますが、一部動作が異なるものがあります。この記事ではWindows・Mac両方を記載していますので、お使いのOSの列を参照してください。

まとめ|ショートカットは「育てる」もの

ショートカットは一気に覚えようとすると必ず挫折します。それよりも、今日から使う1つを決める方がずっと効果的です。

FL Studioはもともと使いやすいソフトです。ショートカットを知らなくても曲は作れます。でも、Ctrl+BやCtrl+Lのような「塵も積もれば山となる系」のショートカットが少しずつ増えていくと、気づいたときには作業スピードがかなり変わっています。

全部覚えなくて大丈夫です。少しずつ、自分のペースで取り入れていきましょう。

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