【何もわからない】と悩むDTM初心者がまず読む「始め方ガイド」

DTMを始めようとしたとき、こんな状態になっていませんか。

DAWって何? 打ち込みって? ミックスって?

調べるほど知らない言葉が増えて、「自分には無理かも」という気持ちになっている。
それは、地図なしで広すぎる場所に放り込まれているからです。

この記事では、DTM歴10年以上の講師が、全体像から最初にやること・やらないことまでをまとめます。
迷わず動き出すための地図として使ってください。

目次

DTMの全体像をざっくり掴もう

「何もわからない」が続く一番の原因は、楽曲制作の全体像が見えていないことです。
DTMの制作は、大きく4つのフェーズで動いています。

① アイデア発想

コード進行・メロディなど、曲の起点となるワンフレーズを作る段階です。

② デザイン

アイデアを深掘りして広げる段階です。
ドラムを足す、音を重ねるなど試行錯誤しながら輪郭を作っていきます。

③ アレンジ・構成

作ったフレーズを組み合わせて、曲全体の流れを組み立てる段階です。

④ ミキシング・マスタリング

音量バランスを整えて楽曲を仕上げる段階です。
最初から完璧にやる必要はありません。

この4つが頭に入るだけで、「今自分は何をやっているのか」がわかるようになります。
一度に全部覚えなくていいです。まず地図を持つ、それだけで十分です。

まず揃えるのはこれだけ。最小構成で始めよう

全体像が見えたら、次は「何を用意するか」です。
揃えるものは最小限に絞ることが大切です。

必要な機材

まず必要な機材は、この3点だけです。

① パソコン

今使っているもので始めてください。スペック不足を感じたときに買い替えを検討すれば十分です。

② DAWソフト

音楽制作の作業台となるソフトです。まずは無料版や体験版からで構いません。

最近のDAWはどれも機能的に横並びになっています。

迷ったら、好きなアーティストが使っているDAWを調べて決めるのもひとつの指針になります。

③ ヘッドホン

音を確認するために必要です。
音の入出力を高音質化するためのオーディオインターフェースという機器もありますが、最初は手持ちのヘッドホンで十分です。

学習環境の選び方

機材を準備すると同時に、「どうやって学ぶか」という軸も最初に1つ決めておきましょう。

YouTubeで独学する・ブログで調べる・講座で体系的に学ぶ——どれでも構いません。
あれこれ手を出すより、1つ続ける方が圧倒的に上達が早いです。

なお、FL StudioでDTMを体系的に学びたい方は、以下の講座をぜひご覧ください。

ちなみに、私はFL Studioの入門講座を運営しています。
基本操作・定番テクニック・トラック完成の考え方まで、日本語で体系的に学べるオンライン講座です。
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DTM初心者が最初にやること【4ステップ】

環境が整ったら、いよいよ動き出しましょう。
最初にやることは4つだけです。焦らずゆっくり楽しんでいきましょう。

ステップ1:DAWを開いて、音を出す

設定が完璧でなくても構いません。「音が出た」という体験が最初の一歩になります。

ステップ2:思うままに音をいじって楽しむ

何が起きるかわからなくていいです。
押してみる、動かしてみる——その繰り返しが一番の慣れになります。

「正しく使わなきゃ」と思わなくて大丈夫です。
最初は遊び場だと思って気軽に触ってみてください。

ステップ3:好きな曲の1フレーズを真似てみる

「聴いて→手を動かして→なぜそうなっているか考える」この繰り返しが、感性と理性を同時に鍛える最速の方法です。
完璧に再現できなくて構いません。

ステップ4:8小節でいいから完成させる

クオリティは関係ありません。「作った」という事実が次への動力になります。
完成体験の積み重ねが、DTMを続けるための一番の燃料です。

DTM初心者が最初に「やらないこと」【4つ】

やることが決まったら、「やらないこと」も決めておきましょう。
挫折の多くは、やらなくていいことをやってしまうことで起きます。

やらないこと①
チュートリアル動画をあさる

見るだけで終わる「チュートリアル沼」は初心者がはまりやすい落とし穴です。
「今困っていることを調べてすぐ実践する」という使い方に絞ってください。

やらないこと②
最初から音楽理論を学ぼうとする

音楽理論は良い曲を作るための必須条件ではありません。
必要だと感じたタイミングで、必要な分だけ学べば十分です。

最近のDAWにはコード進行や音楽理論を補助するツールが搭載されています。

理論がわからなくても、制作を進める手助けをしてくれる時代になっています。

やらないこと③
最初から完璧な1曲を目指す

「もう少し良くなれば」の積み重ねで、曲は永遠に未完成になります。
今より一歩だけ前進するために、1つだけ新しいことを学んで実践してみてください。
それで越えられない壁は今回は諦めていいんです。

やらないこと④
最初の壁を1人で越えようとする

なにごとも、ゼロイチが最も大変な時期です。
スクール・講座・コミュニティを使うことは遠回りではなく、最初の壁だけは人の力を借りる方が圧倒的に費用対効果が高いです。

DTM上達のロードマップ|あなたは今どこにいる?

やることとやらないことが整理できたら、「先の見通し」も持っておきましょう。 DTMの上達は、大きく4つのPhaseで進んでいきます。

Phase 1|基本テクニック × 自由な曲作り

DAWに慣れて、気軽に音楽を楽しめる状態を作る時期。楽しむことだけが仕事です。

Phase 2|模倣フレーズ × ジャンルの様式を掴む

好きなジャンルのフレーズを真似て作れるようになる時期。「真似ること」が最速の練習法です。

Phase 3|模倣トラック × 自分のサウンドの言語化

1曲まるごと分析・模倣できるようになる時期。好きな音を言葉にできるようになります。

Phase 4|繰り返せる制作フロー × 自分の型

自分の勝ちパターンが見えてきて、繰り返し曲を完成させられる時期です。

先を急がなくて大丈夫です。
Phase 1を楽しんでいる間に、自然と次のステージへの準備が整っていきます。

よくある質問

音楽理論は最初から必要ですか?

必要ありません。音楽理論は曲を作るための前提条件ではなく、「なぜこの音が気持ちいいのか」を後から説明するツールです。必要だと感じたタイミングで学び始めれば十分です。

DAWはどれを選べばいいですか?

どれを選んでもほとんど変わりません。大切なのは「1つに絞って使い続けること」です。好きなアーティストが使っているDAWを調べて選ぶのも、モチベーションを保ちやすくおすすめの方法です。

独学でも上達できますか?

できます。ただし、ゼロイチの時期は独学だと行き詰まりやすいのが正直なところです。最初の基礎だけレッスンを受け、その後は独学で自走する——というやり方が費用対効果の高い選択のひとつです。

まとめ

「何もわからない」は、始まりの正直な状態です。誰もがそこからスタートしています。

  • DTMの制作はアイデア発想→デザイン→アレンジ・構成→ミキシングの4フェーズ
  • 揃えるのはPC・DAW・ヘッドホンの3点と、学び方の軸を1つ決めること
  • 最初にやることは「音を出す→いじって楽しむ→真似る→完成させる」の4ステップ
  • やらないことを決めることが、挫折を防ぐ最大の防御策
  • 今はPhase 1。楽しむことだけが今の仕事

地図を手に入れた今、あとは一歩踏み出すだけです。
まずDAWを開いて、音を出してみてください。それが全ての始まりです。

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